イベントについて
アソシエイトアーティストを迎えて二年目の2021年度が終わります。
今年は、4~5月に和田ながら演出の新作『私の知らない、あなたの声』上演、6月に蜂巣と西尾の『昼の街を歩く』リサーチ旅行、8月に2020年度決算報告会とアニュアルレポート公開、10月から1月にかけて三浦、蜂巣、和田によるそれぞれのワークショップ「黒田夏子『abさんご』の文体と取り組む」、2~3月には蜂巣もも演出の新作『昼の街を歩く』上演がありました。さらに年間を通じて、和田、西尾、お盆部五藤の『2020』プロジェクトや、三浦と西尾の幽霊リサーチ(途中で、おばけ同好会に名称を変更)、読書会も走っていました。
何も分からず無我夢中だった一年目に比べて、今年はもう少し個々のプロジェクトにおける具体的な取り組みについてお話しできそうです。それから、2022年度から新しく(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団と鳥公園でタッグを組んで始めるプロジェクトもご紹介します!
開催概要
日程=2022年4月2日(土)13:00~17:00
会場=BUoY(東京都足立区千住仲町49-11)
東京メトロ千代田線・日比谷/JR常磐線/東武スカイツリーライン「北千住」駅出口1より徒歩6分、西口より徒歩8分
参加費=500円
定員=20名
ご予約=こちらのフォームからお申込みください。
※当日、報告会の中で使用する鳥公園の2021年度を振り返ったmiroを、こちらからご覧いただけます。
https://miro.com/app/board/o9J_kpdSU3k=/?invite_link_id=432722480214
登壇者
和田ながら 京都造形芸術大学芸術学部映像・舞台芸術学科卒業、同大学大学院芸術研究科修士課程修了。2011年2月に自身のユニット「したため」を立ち上げ、京都を拠点に演出家として活動を始める。美術家や写真家など異なる領域のアーティストとも共同作業を行う。2015年、創作コンペティション「一つの戯曲からの創作をとおして語ろう」vol.5最優秀作品賞受賞。2018年、こまばアゴラ演出家コンクール観客賞受賞。2018年より、多角的アートスペース・UrBANGUILDのブッキングスタッフ。2019年より地図にまつわるリサーチプロジェクト「わたしたちのフリーハンドなアトラス」始動。2020年より鳥公園アソシエイトアーティスト。NPO法人京都舞台芸術協会理事長。
<2021年度鳥公園内での活動>
・『私の知らない、あなたの声』演出
https://www.bird-park.com/watashinoshiranai-anatanokoe
・ワークショップ「黒田夏子『abさんご』の文体に取り組む」
https://www.bird-park.com/ws2021-wada
・『2020』プロジェクト
・「からゆきさん」往復書簡
写真:守屋友樹
蜂巣もも 戯曲が要求する極限的な身体を引き出すことで、圧縮された「生の記憶」と観客が出会う場所を演出。1989年生まれ。京都出身。2013年からより多くの劇作家、俳優に出会うため上京し、青年団演出部に所属。 また、庭師ジル・クレマンが『動いている庭』で提唱する新しい環境観に感銘を受け、岩井由紀子、串尾一輝、渡邊織音らと「グループ・野原」を立ち上げる。演劇/戯曲を庭と捉え、俳優の身体や言葉が強く生きる場として舞台上の「政治」を思考し、演出を手がける。円盤に乗る派、鳥公園にも参加し、演出、創作環境のブラッシュアップをともに考える。
<2021年度鳥公園内での活動>
・ワークショップ「黒田夏子『abさんご』ひらがなで語る」
https://www.bird-park.com/ws2021-hachisu
・『昼の街を歩く』演出
https://www.bird-park.com/hirunomachi2022
写真:加藤甫
三浦雨林 1994年生まれ、北海道出身。演出家、劇作家。隣屋主宰、青年団演出部所属、鳥公園アソシエイトアーティスト。原作・原案を用いた作品創りを多く行う。生活の中から飛躍をしない言葉と感情の再現を創作の指針としている。上演作品に『あるいはニコライ、新しくてぬるぬるした屍骸』(原作:トルストイ「光は闇の中に輝く」)など。「利賀演劇人コンクール2016」上演作品『ハムレット』にて《観客賞》を受賞。
<2021年度鳥公園内での活動>
・ワークショップ「黒田夏子『abさんご』の文体に取り組む」
https://www.bird-park.com/ws2021-miura
・「幽霊リサーチ」改め「おばけ同好会」
西尾佳織 1985年東京生まれ。幼少期をマレーシアで過ごす。東京大学にて寺山修司を、東京藝術大学大学院にて太田省吾を研究。2007年に鳥公園を結成以降、全作品の脚本・演出を務めてきたが、2020年より3人の演出家を鳥公園のアソシエイトアーティストとして迎え、自身は劇作・主宰業に専念する体制に移行。『カンロ』、『ヨブ呼んでるよ』、『終わりにする、一人と一人が丘』にて岸田國士戯曲賞にノミネート。2015年よりセゾン文化財団フェロー。
<2021年度鳥公園内での活動>
・読書会(ファシリテーター:畑明日香さん)
・俳優ヒアリング会
・『2020』プロジェクト
・『私の知らない、あなたの声』戯曲執筆
・『昼の街を歩く』戯曲執筆
・「からゆきさん」往復書簡
・「幽霊リサーチ」改め「おばけ同好会」
・他、アソシエイトアーティストの全企画に企画監修的な役割で参加
写真:引地信彦
五藤真 株式会社countroom代表取締役/ゲッコーパレードメンバー/鳥公園お盆部/NPO法人国際舞台芸術交流センター理事/一般社団法人ベンチ監事
1985年生まれ。2014年から会計フリーランスとして複数の非営利団体、芸術文化団体に従事。2018年、「表現と文化のためのバックオフィス」を掲げる株式会社countroomを設立。個々人が各現場に赴き事務をサポートするスタイルを軸として、表現する人が安心して活動できる状況を創造すべく活動を続けている。
<2021年度鳥公園内での活動>
・俳優ヒアリング会
・『2020』プロジェクト
・決算報告会
・日々の会計相談
鈴木哲生 グラフィック・デザイナー。1989年神奈川県生まれ。2013年東京芸術大学美術学部デザイン科卒業後、隈研吾建築都市設計事務所勤務を経て、’15年 オランダ KABK デン・ハーグ王立美術アカデミー タイプメディア修士課程を修了。 www.tezzosuzuki.com
<2021年度鳥公園内での活動>
・読書会バナーデザイン
・アニュアルレポートデザイン、編集
・鳥公園ウェブサイトリニューアル
・『abさんご』ワークショップビジュアルデザイン
・『昼の街を歩く』チラシデザイン
クレジット
協力=合同会社syuz’gen、演劇ネットワークぱちぱち
企画・制作=鳥公園