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鳥公園の『abさんご』2021/ワークショップ「黒田夏子『abさんご』の文体に取り組む」

終了
鳥公園の『abさんご』2021/ワークショップ「黒田夏子『abさんご』の文体に取り組む」

鳥公園の『abさんご』2021/ワークショップ「黒田夏子『abさんご』の文体に取り組む」

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開催にあたって

和田ながら – 鳥公園ワークショップ2021〈黒田夏子『abさんご』の文体に取り組む〉

 

ああ、いきなり振り返らないで。眼球が、耳が、頭が、ゆさゆさ揺らされているような。FPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)の実況動画を見ていて酔ってしまう時の、あのアレに似ている。『abさんご』を読んでいる感触は。読むわたしの身体の平衡を守りきれず、急激なクロースアップとぬるっとしたパンと大胆なスイッチングにもっていかれてしまい、ブレが補正できない。

ひとりで読んでいると始終そんな調子なので、『abさんご』が猛烈に精巧な作品だという気配はびんびんに感じているのだけれどもまだうまく分析できていません。こういう時、人の声と身体を借りると一気に進むということは知っているので、俳優やパフォーマーやダンサーやミュージシャンと一緒に『abさんご』を声に移す方途を探るワークショップをやってみたいと思います。やってみるにあたり、いろいろ試すための素地として『abさんご』の任意の部分を覚えてきていただこうと考えています。覚える場所や分量やその理由は参加者の方におまかせします。(わたしは〈草ごろし〉の「ほかからもまわれる」から始まる段落を覚えていこうとしてますが、心変わりするかもしれません)

また、『abさんご』の声をどんなふうに聴くのがよいのか、ということも、トライ&エラーしてみたい。壁越し? 糸電話? スピーカーから? 骨伝導イヤホンから?ノイキャンヘッドホンから? 寝言や独り言を盗み聞きするように? そんなことも試したくて、このワークショップは「音響家」も対象にしています。(音響家の方にも、ほんのちょっとでいいので『abさんご』を覚えてきていただこうと思っています)

『abさんご』を声と身体で解剖することはできるのか。一緒に楽しく悩みましょう。(和田)

日程

2022年
1月19日(水)18:00~21:00
1月20日(木)18:00~21:00
1月24日(月)18:00~21:00
1月26日(水)18:00~21:00
1月27日(木)18:00~21:00

開催概要

対象
俳優、パフォーマー、ダンサー、ミュージシャン、音響家 ※ご自身の領域で3年以上の活動経験があること

 

活動内容
以下の2点にフォーカスして、議論・実験・検証を出来るかぎり繰り返す
・『abさんご』の言葉をどのように声に移すことができるのか
・『abさんご』の言葉をどのように聴くことができるのか
※ワークショップ初日までに、あらかじめ『abさんご』の中の文章を覚えてきてください。どの場所をどの分量覚えてくるかは参加者におまかせします。

 

募集人数
4名
※応募者が定員を超過した場合は、選考を行います

 

参加料金
1000円

 

会場
京都市内
※参加が決定された方に詳細をご連絡します

 

使用テキスト
黒田夏子『abさんご』(文藝春秋/文春文庫)
※テキストは各自ご用意ください。単行本、文庫版、電子書籍版のいずれでもかまいません。

 

注意事項
・本ワークショップは、今後のクリエイションや公演に繋がる企画です。ワークショップ期間中に共有されたアイディアを、この先のクリエイションに活用する可能性があります。
・ワークショップの様子を一部撮影し、鳥公園の活動記録として使用します。
・本ワークショップは鳥公園のメンバーが見学する可能性があります。 ご参加にあたっては、上記三点を予めご了承ください。

 

お申し込み方法
こちらの応募フォーム​からお申込みください。
※フォームの記入内容は以下です
(1)お名前(フリガナ)
(2)連絡先メールアドレス
(3)略歴
(4)覚えてこようと考えている『abさんご』の部分
(5)このワークショップで期待していること
(6)注意事項の確認

 

応募締切
2022年1月6日(木)

 

選考結果
2022年1月8日(土)

 

お問い合わせ
info.birdpark(a)gmail.com