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鳥公園の『abさんご』2022/研究 「近代的な個の輪郭をほどく演技体――『abさんご』を経由して、劇作論をしたためる――」

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鳥公園の『abさんご』2022/研究 「近代的な個の輪郭をほどく演技体――『abさんご』を経由して、劇作論をしたためる――」

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鳥公園の研究「近代的な個の輪郭をほどく演技体――『abさんご』を経由して、劇作論をしたためる――」三浦雨林チーム「稽古の観客」募集

2022 04 17

 

昨年2021年度のワークショップでは、参加者のみなさんと共に『abさんご』の文体ではどのような発語の可能性があるのかを探っていました。“発語”をキーワードに、様々な演技プランや手法を試行錯誤し、樹形図的に方法を展開していきました。一ヶ月に及んだ上記のワークショップでは、二人一組の俳優を“発話者”と“伝達者”に分け、さらに”演じている”のではなく”代行している”というという状態なら『abさんご』の当事者性を当事者を演じずに立ち上げられるのではないか、という結論に行き着きました。
今回は、昨年のワークショップで展開した手法を土台に、”代行する”あるいは”語る”という観点から『abさんご』の立ち上げに取り組んでみようと思います。

 

鳥公園アソシエイトアーティスト 三浦雨林

 

「稽古の観客」募集

演出家と俳優の稽古に立ち会ってくださる「観客」を募集します。


稽古場にいらしていただきますが、特にみなさんをおもてなしするわけではありません。稽古が始まったら、われわれは創作に集中します。
稽古内でお話しする時間を取れるか分からないのと、まだ創作の途中段階で直接意見交換をすることが有効か分からないので、ひとまず今の段階では、ご覧いただいて思ったことなどは稽古場に用意してある白紙に書いてお伝えいただければと思っています。(進行次第では、ちょっとご意見聞かせてください!ということもあるかもしれませんが。)
5月9日、11日のフィードバック会では、観客のみなさんと演出家、俳優とゲストでざっくばらんに意見交換をできればと思っています。

 

この試みは、創作途中にもそこで起こっていることを見ている観客の目があるとどうなるか、そしてひとつの作品を基本的には一度しか見ない観客に複数回見てもらうとどうなるかを試したいと思い、やってみることにしました。
どうぞよろしくお願いします。

 

※新型コロナ感染症対策として、ご見学いただく当日は体温計測の上、マスク着用でご参加ください。37.5℃以上の熱やその他疑わしい症状のある場合は、ご参加をお控えください。
※原則として、遅刻での参加はしないようお願いします。早退される場合は、タイミングを見てそっと退出してください。
※可能であれば、2回以上の稽古場見学をお願いいたします。

 

日程

4月24日(日)稽古場開放 @円盤に乗る場
 13:00-16:00

4月28日(木)稽古場開放 @アトリエ春風舎
 13:00-16:00 

5月4日(水)稽古場開放 @円盤に乗る場
 13:00-16:00

5月9日(月) 稽古場開放 @森下スタジオ Cスタジオ
 13:00-15:00 稽古
 15:00-15:45 ワークインプログレス
 16:00-17:00 フィードバック会

5月11日(水)稽古場開放 @森下スタジオ Cスタジオ
 13:00-15:00 稽古
 15:00-15:45 ワークインプログレス
 16:00-17:00 フィードバック会

 

申し込みフォーム
こちらからお申し込み下さい

 

クレジット

作品=『abさんご』
作者=黒田夏子
代表研究者=西尾佳織(鳥公園)
共同研究者=三浦雨林(鳥公園アソシエイトアーティスト)
研究協力者(出演)=佐山和泉(東京デスロック)・新田佑梨(青年団)
制作・運営=鳥公園
協力=稲川悟史

 

学校法人瓜生山学園 京都芸術大学〈舞台芸術作品の創造・受容のための領域横断的・実践 的研究拠点〉
http://old.k-pac.org/kyoten/public/

佐山和泉(さやまいずみ)
俳優。東京都出身。06年より東京デスロック在籍、07年~22年3月迄青年団俳優部在籍。近年の出演作に『外地の三人姉妹』(KAAT×東京デスロック)、『その森の奥』(青年団国際演劇交流プロジェクト)、『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』(木ノ下歌舞伎)、『町の形見』(青春五月党)他、『10年目をきくラジオ モノノーク』手記朗読への参加等。

新田佑梨(にったゆり)
1992年生まれ。北海道札幌市出身。俳優。日本大学芸術学部演劇学科への入学を機に上京。卒業後は平田オリザ氏の私塾・無隣館を経て劇団青年団に所属。近年の出演舞台に、お布団「夜を治める者《ナイトドミナント》」、小野晃太朗新作公演「おわれる」、ムニ「カメラ・ラブズ・ミー!」など。 撮影=大橋 絵莉花