公開相談会 Part2 第六回(ゲスト:June Tan氏)まもなく開催!
鳥公園の悩みをお客さんの前で相談しつくす「鳥公園の公開相談会 Part 2 」、全6回シリーズの第6回「海外の事例に学ぶ作品発表をゴールに置かない活動のあり方と団体の運営」(特別回・逐次通訳あり)が1/28(日)19:30から開催されます。
ご予約はこちらからどうぞ。
鳥公園は、「広く演劇的営みのプロセスが生成される〈場〉」であり、演劇作品の上演(発表)をゴールにおいた活動だけを行っているわけではありません。なぜならば、良い作品が生まれるためには表に現れてこない様々な時間の過ごし方が必要で、作品に直結しない部分でもアーティスト同士がたくさん言葉を交わすことや、最終的な作品には残らないある意味「無駄」と思われる試行を重ねること、リサーチといったプロセスも演劇的営みの重要な部分だと考えるからです。しかし、このような活動のあり方は日本では一般的ではなく、残念ながら運営のモデルがあまりありません。そこでこの特別回では、作品の上演(発表)を必ずしもゴールとしない創作活動をマレーシアで実践しているアート・コレクティブ「Five Arts Centre」のメンバーJune Tan氏をお招きし、活動の実際や課題についてお話を伺います。
そして、演出家でユニット「したため」主宰であり、鳥公園の旧アソシエイトアーティストでもある和田ながら氏に、西尾とともに聞き手をつとめていただきます。
ゲスト
June Tan 生物学者、脚本家、アート・プロデューサー、アクティビスト
2015年より国際共同制作を手がけ、オーストラリア、ドイツ、ギリシャ、インド、インドネシア、日本、シンガポール、韓国、タイ、アラブ首長国連邦などで公演。2018年から2020年まで、TPAM(国際舞台芸術ミーティング in 横浜)のディレクターをつとめ、パフォーマンスの社会における活用を探求するパネルやプロジェクトに携わった。また、バンコク、メルボルン、ムンバイ、ミュンヘン、東京、サイゴン、ソウル、上海、横浜などでの作品発表や登壇多数。現在は気候変動に対するアクティビズムにも参加、マレーシアの森林保護などに取り組む連合のメンバーとして活動している。また、映画やテレビの脚本家として、Netflixや地域のストリーミング・プラットフォーム、またマレーシアとシンガポールの地上波テレビネットワークへの作品提供多数。
聞き手
和田ながら(演出家、したため主宰)
京都造形芸術大学芸術学部映像・舞台芸術学科卒業、同大学大学院芸術研究科修士課程修了。2011年に自身のユニット「したため」を立ち上げ、京都を拠点に演出家として活動を始める。主な作品に、多和田葉子の小説を舞台化した『文字移植』『祖母の退化論』、妊娠・出産を未経験者たちが演じる『擬娩』など。美術、写真、音楽、建築など異なる領域のアーティストとも共同作業を行う。2018年より多角的アートスペース・UrBANGUILDのブッキングスタッフ。2019年より地図にまつわるリサーチプロジェクト「わたしたちのフリーハンドなアトラス」始動。2020年度から3年間、鳥公園アソシエイトアーティストとして活動。NPO法人京都舞台芸術協会理事長。