プロジェクトについて
鳥公園の読書会も4年目になりました。
この読書会では、鳥公園の今後の創作に直接的・間接的に関わってきそうな本を月1ペースで読んでいきます。
ファシリテーターは、昨年・一昨年に続き畑明日香さんにご担当いただきます。
以下、畑さんから今年の読書会についてのご紹介です。
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2023年の読書会は同じ作品の別バージョン読み比べ、のようなことをします。1年の前半はギリシア古典、後半は古事記を読む予定です。
まず第1回~第4回は、ソポクレスとブレヒトの『アンティゴネ』の読み比べから始めます。
古事記は町田康さんによる『口訳 古事記』と、通常の訳の読み比べなどを考えています。
読み方の形式は少し変わった方法を取ります。まず、2回分かけて1つの作品を読みます。1回目はみなさんで声に出してテキストを読み、その感想を話します。2回目までにその作品を読んできていただき、そこでさらに作品全体を読んでみての感想を話す形式です。
声に出すことでテキストをゆっくりと味わったり、同じ物語を元にした語りを読み比べることでその差異を楽しんだりできれば、と考えています。
1回目は読んでいなくても参加できますので、皆様ぜひご参加ください。 畑明日香
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第1回:ソポクレス『アンティゴネ』(集まった人たちで、その場でテクストを声に出して読みます。事前に読んでくる必要はありません。)
第2回:ソポクレス『アンティゴネ』(第1回の残りを各自で読んできて、話します。)
第3回:ブレヒト『アンティゴネ』(集まった人たちで、その場でテクストを声に出して読みます。事前に読んでくる必要はありません。)
第4回:ブレヒト『アンティゴネ』(第3回の残りを各自で読んできて、話します。)
鳥公園の読書会2023
第1回の日時|6月27日(火)19:30~22:00
会場|オンライン(zoom)
参加費|2,500円(通年)
第1回~第4回の課題図書|『ギリシア悲劇Ⅱ ソポクレス』(ちくま文庫、松平千秋訳)所収の『アンティゴネ』、ブレヒト『アンティゴネ』(光文社古典新訳文庫、谷川道子訳)
※お申込みいただいた方を、読書会のメーリングリストにご招待します。2回目以降の日程は、メーリングリスト参加者内で調整します。
※書籍は各自でご準備ください。
参加を希望される方は、こちらのpeatixページよりお申込みください。
https://tori-dokushokai23.peatix.com/
2022年度に読んだ本
第1回:5月25日(火)古井由吉『杳子』
第2回:6月29日(水)古井由吉『私のエッセイズム』
第3回:7月29日(金)古井由吉『聖』
第4回:8月31日(水)柴崎友香『公園へ行かないか? 火曜日に』
第5回:9月20日(火)古井由吉『東京物語考』
第6回:10月31日(月)古井由吉『ロベルト・ムージル』
第7回:11月25日(月)大江健三郎『万延元年のフットボール』
第8回:12月19日(月)大江健三郎『核時代の想像力
第9回:1月30日(月)古井由吉『野川』
第10回:2月27日(月)古井由吉『蜩の声』
第11回:3月30日(木)古井由吉『野川』