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ゴールを決めない創作 『2020』オープンスタジオ

2022 04 23

 

『2020』は、西尾佳織がマレーシアで過ごした自身の幼少期を題材に執筆した一人芝居です。2016年に西尾の演出・出演によって初演、2017年には西尾が演出、3人の俳優による3つの一人芝居として上演されました。
作者である西尾から『2020』をさらに遠くへ離していく試みとして、鳥公園の新体制初年度の事業としてアソシエイトアーティストの和田ながらが演出を手掛ける公演を2021年2月に計画していましたが、新型コロナウイルス感染症による影響と、あらかじめ決められた公演初日を目指して創作スケジュールを組んでいくこれまでのやり方への疑問から、公演の計画はいったん白紙に。
そして、2020年7月に和田が担当したオンラインワークショップ「2020年に『2020』(作:西尾佳織)を飽きるほど読む」の参加者を中心にプロジェクトメンバーを集め、公演というゴールから逆算するのではない方法で取り組むプロジェクトとして、『2020』のクリエイションが再始動。
拠点の異なるメンバーはこれまでオンラインでのミーティングやセッションを重ねてきましたが、このたび、滋賀県大津市の芸術準備室 ハイセンにて滞在制作を行います。
初めて8人が一同に会し、6日間の共同生活とクリエイション。
滞在制作5日目の4月23日(土)には、オープンスタジオを実施します。ぜひ遊びにきてください。

 

プロジェクトメンバー=石原菜々子、カミイケタクヤ、Q本かよ、五藤真、佃七緒、西尾佳織、藤家矢麻刀、和田ながら

 

日程=2022年4月23日(土)14:00

 

会場=芸術準備室 ハイセン(〒520-0514 滋賀県大津市木戸1696-2)
https://haisen8100.tumblr.com/

 

料金=投げ銭制

 

予約受付=予約フォーム
https://shibai-engine.net/prism/pc/webform.php?d=4k5tkffo

 

お問合せ=鳥公園
https://www.bird-park.com/contact

 

主催=鳥公園

 

協力=シバイエンジン

 

プロジェクトメンバープロフィール

石原菜々子
役者。東京都足立区にて育つ。高校卒業後、東京の小劇場にて活動。2012年に劇団維新派『夕顔のはなしろきゆふぐれ』出演。同年11月、維新派に入団し大阪に移住。現在は元維新派劇団員である金子仁司とともに「kondaba」というグループにて活動。「場所」や「あそび」をテーマに作品の創作を行う。
撮影:beni taeko

カミイケタクヤ
香川県在住 美術(インスタレーション、平面作品)と舞台美術(演劇、ダンス)などを主に活動。移動、経過、遭遇などをテーマに模索中。

Q本かよ
俳優。石川県能登半島出身。大学を卒業後、広告業界でデザイナー・コピーライターとして活動。30歳から芝居の道を志し、大阪にて舞台を中心に活動。2016年の上京後も多くの演劇作品に出演し、近年ではTVCMや声優としてアニメーションやオーディオドラマに出演するなど活動の場を広げている。
撮影:Zuru Onodera

五藤真
株式会社countroom代表取締役/ゲッコーパレードメンバー/鳥公園お盆部/NPO法人国際舞台芸術交流センター理事/一般社団法人ベンチ監事
1985年生まれ。2014年から会計フリーランスとして複数の非営利団体、芸術文化団体に従事。2018年、「表現と文化のためのバックオフィス」を掲げる株式会社countroomを設立。個々人が各現場に赴き事務をサポートするスタイルを軸として、表現する人が安心して活動できる状況を創造すべく活動を続けている。
撮影:加藤甫

佃七緒
美術作家 1986大阪生まれ。国内外のレジデンスプログラムに参加し、日々の生活の中の道具や家具、営みの様子などから、ドローイングや陶・木などを用いた立体・空間制作を行う。近年の主な展覧会に「翻訳するディスタンシング」[企画者](HAPS/京都/2021)、飛鳥アートヴィレッジ展覧会「回遊 round trip」(飛鳥坐神社/奈良/2019)、「ONCE LAUDED OBJECTS」(Tributary Projects/キャンベラ/2019)等。
撮影:Ben Williams

西尾佳織
1985年東京生まれ。劇作家、演出家。幼少期をマレーシアで過ごす。東京大学にて寺山修司を、東京藝術大学大学院にて太田省吾を研究。2007年に鳥公園を結成以降、全作品の脚本・演出を担当してきたが、2020年より劇作、主宰業に専念。作品とアーティストと社会がより長いスパンで成熟していけるように、創作の環境そのものからつくり直そうと試行錯誤中。2014年に『カンロ』、2018年に『ヨブ呼んでるよ』、2020年に『終わりにする、一人と一人が丘』で岸田國士戯曲賞にノミネート。近年は、からゆきさんのリサーチや、幼稚園児~大学生との創作にもライフワーク的に取り組んでいる。
撮影:引地信彦

藤家矢麻刀
俳優。1996/06/29、川崎生まれ川崎育ち、25歳。大学在学中に演劇を知り、俳優として活動を始める。近年では、ムニ、ウンゲツィーファ、小田尚稔の演劇、ニカサン、犬飼勝哉、東京夜光などに出演。媒体や形式に関わらず、声と存在の強度を軸に俳優修行中。
撮影:小池舞

和田ながら
2011年2月に自身のユニット「したため」を立ち上げ、京都を拠点に演出家として活動を始める。主な作品に、作家・多和田葉子の初期作を舞台化した『文字移植』(2016年初演、2018年再演)、妊娠・出産を未経験者たちが演じる『擬娩』(2019年初演、2021年再創作)がある。美術家や写真家、音楽家など異なる領域のアーティストとも共同作業を行う。2018年より、京都木屋町三条の多角的アートスペース・UrBANGUILDのブッキングスタッフ。2019年より地図にまつわるリサーチプロジェクト「わたしたちのフリーハンドなアトラス」始動。2020年より鳥公園アソシエイトアーティスト。NPO法人京都舞台芸術協会理事長。2021-22年度セゾン文化財団セゾン・フェローI。
撮影:守屋友樹